当たり前のことではあるのだが、なんだか世の中勘違いしていることが多いなと思うことの一つ。
人間は皆同じ能力は持っていない。
先天的な要素もあるし、生まれた家庭や環境といった点でも千差万別である。
誰でも大谷選手になれるわけではないというのは大方の人は理解できるのだが、誰でも億り人になれるわけではないというのは割と理解されない。
身体的な能力は生まれつきの才能が違うということが理解されやすいのだが、なぜかメンタルについては生まれつきの才能というのがあるというのはあまり理解されない。
メンタルにも先天的な要素が絶対ある。だってメンタルというのは基本は脳神経の働きであり、「魂」のような精神世界のものではないのだから。脳神経はきちんと分子で構成されている物質だ。なので、人によって当然能力差がある。
お金が貯められないとか、勉強を続けることが出来ないとか、事前に決めたルール通りに行動することが出来ないというのは、その人がサボっているから出来ないわけではなく、そういう脳神経の能力だから出来ない。どんなに本気で走っても100mを13秒で走れない人が大勢いるのと一緒なのだ。
もちろんトレーニングをすればメンタルもある程度は強くなるが、どんなにトレーニングをしたとしても全員が全員100mで13秒を切れないのと同じで、出来ない人には出来ない。そもそも、そのトレーニングをするという行為自体が出来ない人には出来ないので。
壮大な目標を立てて周囲にも「頑張る！！」と言いふらして結局誘惑に負けてしまう人がいる一方、静かに一人モクモクと度量して目標を達成する人もいる。別に前者が悪人で後者が善人というわけではなくそういう生まれ持った（もしくは生まれた育った環境による）能力の差でしかない。
投資においてはメンタルが非常に重要になる。毎日お金が増減するし、ときには今月の給料以上の損失が１日で出ることもザラである。更に「絶対」というものはないし、ときには自分の過ちを認めて損切りしないと勝てない。他の人が儲けている姿を見たら嫉妬心も沸くし、もちろん日々の情報収集も必要になる。ここまでメンタルを求められる行為ってなかなか無いのではないかなと思う。
よって、誰でも投資すれば成功するわけではない。そして、人によって耐えられる投資法というのは変わってくる。そのことをまず念頭において投資について勉強を始めることは非常に重要だと思う。投資についてだけでなく、人生そのものがそうかもしれない。まずは客観的に自分を受け入れるということ。まぁ、それが簡単にできたら言うことないけども。
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