デザインというもの、Webデザイナーという職業

Webデザイナー デザイン

会社を辞めてから出会った新しいものの最たるものが「デザイン」でした。

会社を辞めてしばらくは完全無職で楽しかったのですが、1年位すると流石に飽きてきます。

それで週3日くらいで働ける仕事を探していたのですが、そのとき出会ったのがWebデザイナーという仕事でした。

Webデザイナーなら週3日くらいで、場所に囚われず自由な働き方で稼げるよ!というのが、2019年くらいにYouTuberなどによって流布されており、それを見て興味を持ったのが最初でした。それからMac bookを購入し、HTML・CSSを独学で勉強したり、Webデザイナーの職業訓練校に通ったりして、現在はWebデザイナーとして実は働いています!(笑)

パートなので給料はめちゃ安くてお金のためというよりほぼ趣味という感じですが。

このデザインというのがとてもおもしろいです。この職に付くまであまり意識したことがなかったのですが、考えてみれば世の中はデザインで溢れています。

TV、映画、本、チラシ、看板、商品パッケージ、メニュー、本屋・雑誌の表紙Webサイト、スマホアプリ、標識。。。

あげていたらきりが無いくらい。

そしてそれぞれのデザインが「伝えたいこと」を持って作られています。「伝えたいこと」を表すために、何色にするのか、どのフォントにするのか、大きさ、レイアウトなどが考えられて作られているのです。そして、一般の人はデザインの知識はほぼ無いのに、そのデザインの意図にまんまと乗せられているわけです。

これってめっちゃ面白いです。今まで40年間生きていて考えたこともなかったけど、勉強してみると、なるほど!確かに!っていうことがたくさんあります。そして、街を歩いていればどこにでもデザインがあるので、これはどういった意図で作られたんだろうと考察していると暇することがありません。むしろ目と頭が休まらなくて大変です(笑)

自由に生きるためにWebデザイナーを目指すという方もいらっしゃるかと思いますので、Webデザイナーへの道についても記事を書いていきたいと思います。

Webデザイナーは、お金を稼ぐ職業としては全くオススメできない。

結論だけ先に書いてしまうと、Webデザイナーはご飯を食べていく職業としては全くオススメできません(笑) なぜなら多くのスキルを身に着けなければいけないにもかかわらず、めちゃくちゃ給料が安いからです。

dodaの各職種の平均年収ランキング(2020年)によると、Webデザイナーの平均年収は363万円とのことです。全職種の平均年収が409万とのことですので、平均より40万くらい低いです。

実際に私は現在アルバイトでWebデザイナーをやっていますが、時給は1500円です。フルで働いても手取りは月20万前後という感じですね。私は株式からの収入が別途あるので問題なく生活できますが、他に収入が無い人には割ときつい給料だと思います。

で、楽で簡単な仕事かと言われると決してそんなことはありません。デザインは当然感覚的な能力も必要ですが、情報の構造化、人間心理やマーケティングのノウハウといった論理的な考え方や知識も必要になってきます。更にはデザインを行うためのツールのノウハウも必要です。Adobe社のPhotoshopとillustratorを扱えることはほぼ必須です。更にはWebデザイナーの場合、HTML/CSSといったプログラミング言語に近いようなWebページを作るために必要なマークアップ言語も最低限覚えなければいけません。もっというと、Webページを動かすためのコンピュータの仕組み(サーバやWebの仕組み)についても最低限知っている必要があります。

更にこれらのノウハウは一度覚えたらずっと有効という知識ではなく、デザインには常にトレンドがありますし、コンピュータ技術についても日進月歩で進化していきますので、常にそれらを勉強し続ける必要があるのです。

これだけやっても平均年収350万程度なのです。正直、お金を稼ぐという面ではコスパは最高に悪いと思います(笑)

これなら、Microsoft Officeを勉強して事務職になるか、もっと本格的にプログラミングを勉強してエンジニアになったほうがコスパ良いです。

Webデザイナーのメリット

前述の通り、Webデザイナーは給与面でめちゃくちゃコスパが悪いです。一方で、もちろん良い面もあります。

働き方の自由度が高い

私が最初にWebデザイナーに惹かれた理由もこれでした。

「働き方改革」という掛け声の元、いろいろな働き方が出てきているとはいえ、実際に仕事を探してみるとほとんどがフルタイムでの勤務を求められる仕事です。

Webデザイナーは割と週4とか時短で働いている人も多いです。子育て中のお母さんとか、趣味と仕事を両立したいみたいな人も実際にいます。

仕事内容としても基本リモートで問題なくできるので、どこでも働ける感じです。

一応、デザイナーなので、ちょっとゆるい格好、奇抜な格好をしていても怒られないし。

この辺はとても魅力的なところだと思います。

仕事のプレッシャーが軽い

これは賛否両論あるかもしれませんが、仕事のプレッシャー(責任)があまり重く無いので精神的に楽というのがあります。

システムエンジニアの場合、少しでもバグがあったら割と大事になることも少なくありません。特に金融系、交通インフラなどの社会インフラに関わるシステムの場合、少しのミスでニュースになったりしますので本当にプレッシャーが半端ないのです。仕事が不安で寝られないなんてこともザラです。

一方でWebサイトは少しミスっていて、例えば一部の表示が崩れているなどの不具合があったとしてもまずニュースになることはありません。お客さんもそれで怒るということもほぼないでしょう。

もちろん良いデザインがなかなか思い浮かばない。。。というプレッシャーはあるにはあるのですが、もうそれは自分の実力だと思って諦めが付きますし、最悪締め切り日時になれば上司やクライアントもそのデザインで納得するしかないので、最後どうしようもないという事態に陥ることはありません。

普通に楽しい。達成感がある

そう思えるかどうかは人によるとは思いますが、やはりデザインは楽しいです。

前述したとおり、世の中はデザインで溢れていますので、生活している中で「なるほど!そういう手法があったか!」と思うことも多々あります。また自分が制作したものが実際世の中に出るので達成感も大きいです。

あと、一緒に働く人達も一般的な大学→会社→定年みたいなレールの道を進んでいない人が多い傾向だと思います。そういった面で多様な価値観があって楽しいです。

Webデザイナーという職種はいろいろなメリット・デメリットがありますが、総括すると給料安いけど働き方の自由度が高くてとても楽しい仕事ってところですかね。実家暮らしで結婚する気もないしお金はそんなに要らないという人やアーリーリタイヤで暇を持て余しているというような人には結構オススメの仕事です。

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